niji-zou(c) 2009 Shuzou Hayashi / butterfly・stroke inc. All Rights Reserved.
 


虹に電話
20060913(ス)


 

9時半におはよう。
パンとコーヒー。
起きたら。昨日に続き雨がふっていた。
すごく、うれしかった。
毎日、毎日降り続くともっとうれしい。
大雨が降リ続き、東京が水のなかに消え、
僕は机をこわしてボートをつくり、
そのボートをこいで、友達に会いにいきたーい。と思った。
うれしっくって、ピアノをきく。
内田光子さんのドビッシー「12の練習曲」をがんがんにきく。
ピアノの脇に耳を当ててるぐらいの音で聴く。
あさのぼんやりしたなかで、うみのなかにいる感じ。
どんどん、雨のなかにもぐっていくかんじ。
クラッシックは仕事ちゅうは聴けないけれど、
なにもせず、きくのがいい。朝はまたいい。
なにが、ぜいたくかはわからないけれど、
僕の最高のぜいたくかも。
ドビッシーも完璧にひけなかった練習曲は
その作曲家自身のすべてが
もっとも表現されている音楽だと思う。
練習曲のことをもっとくわしくしらべたい。

昼はゴースローカフェ。
午後、雑誌のラフをつくる。
夕方、渋谷の本屋にでかける。
仕事の資料用の料理本を数冊買う。
夜、また、雑誌のラフをつくる。

仕事の途中、小さな「にじぞう」をかく。
最近はスケッチブックにいきなりマジックで大きくかく。
ひとつしかかかない。
そして、色を必ず塗る。この感じが新鮮。
うまくいかなくっても、書道家の気分かな。
書道のうまいミヤケさんに以前きいた話。
書道は文字のシステムをがっちり勉強するけれど、
最後、紙と墨と筆の偶然性と自己がむきあう。
コントロールしながら、
コントロールしきれないものとむきあうかんじ。
郵便をあけるときにうまくあけれなくて、
そのやぶれぐあいに思わず、感心するようなこと?
偶然性とむきあうって、無意識に降りていくこととは別の
今までの僕に1番大切な修業かも。
浦島太郎のように、ゼア アンド バックしながら、
偶然性の波をサーフィンしたい。

2時半におやすみ。

 

林さんへの質問募集!!

いつも「虹に電話」の
ご愛読ありがとうございます。
読者の方々に林さんに対する質問を募集します。
仕事に関する事からプライベート、
またはこんなお題について語ってほしい!ということまで
みなさんの興味のあることをおしえてください。
応募はこちらから


バックナンバー
2007-08-03(キ)ポテトサラダ
2007-05-13(ニ)朝4時の太陽
2006-12-26(カ)たくさんの雨