9時半におはよう。
パンとコーヒー。
起きたら。昨日に続き雨がふっていた。
すごく、うれしかった。
毎日、毎日降り続くともっとうれしい。
大雨が降リ続き、東京が水のなかに消え、
僕は机をこわしてボートをつくり、
そのボートをこいで、友達に会いにいきたーい。と思った。
うれしっくって、ピアノをきく。
内田光子さんのドビッシー「12の練習曲」をがんがんにきく。
ピアノの脇に耳を当ててるぐらいの音で聴く。
あさのぼんやりしたなかで、うみのなかにいる感じ。
どんどん、雨のなかにもぐっていくかんじ。
クラッシックは仕事ちゅうは聴けないけれど、
なにもせず、きくのがいい。朝はまたいい。
なにが、ぜいたくかはわからないけれど、
僕の最高のぜいたくかも。
ドビッシーも完璧にひけなかった練習曲は
その作曲家自身のすべてが
もっとも表現されている音楽だと思う。
練習曲のことをもっとくわしくしらべたい。
昼はゴースローカフェ。
午後、雑誌のラフをつくる。
夕方、渋谷の本屋にでかける。
仕事の資料用の料理本を数冊買う。
夜、また、雑誌のラフをつくる。
仕事の途中、小さな「にじぞう」をかく。
最近はスケッチブックにいきなりマジックで大きくかく。
ひとつしかかかない。
そして、色を必ず塗る。この感じが新鮮。
うまくいかなくっても、書道家の気分かな。
書道のうまいミヤケさんに以前きいた話。
書道は文字のシステムをがっちり勉強するけれど、
最後、紙と墨と筆の偶然性と自己がむきあう。
コントロールしながら、
コントロールしきれないものとむきあうかんじ。
郵便をあけるときにうまくあけれなくて、
そのやぶれぐあいに思わず、感心するようなこと?
偶然性とむきあうって、無意識に降りていくこととは別の
今までの僕に1番大切な修業かも。
浦島太郎のように、ゼア アンド バックしながら、
偶然性の波をサーフィンしたい。
2時半におやすみ。