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にじぞう と ニック・スミス
2006.9.1


 


第10回

 
レイ・ハラカミさん
ツアー情報
※この映像は「niji-zou」の中から部分的に使用しています。
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第7回で「笑い」について少し触れたが、
僕は、モノを作る人を沢山知っているけれど
例えばお笑い芸人は?というと・・
うーむ
とても残念ですが、身近な知合いにはまだいません。

舞台上で、漫才やコントでお客さんを笑わせる彼ら。
その話芸は一種の芸術だと思います。

アートだとか芸術家だとか
難しいことを言うのは性に合わないのですが、
まさに抱腹絶倒!!!という感じで
大笑いしてしまうネタなどに出逢うと
心から感心して、感動さえしてしまうのだ。

これは僕の持論ではあるが、
お笑いには映像の仕事とも、共通点がある。

お笑いでは「間(ま)」が非常に重要な要素となっていて、
その空白の時間に、想像力を刺激され
良い意味で裏切られたり、予定調和でツボにハマったりする。
逆に息もつかせぬ話術の応酬で
畳み掛けるように笑わせられたりもする。

映像でも、この「間」とういうのがとても重要で、
やはり同じように、テンポやタイミングの妙で、
心にスッと入り込む動きになっているかどうかで
その映像の、生きるか死ぬか、が決まってしまう。

そんな持論もあり、はたまた関西育ちのせいか、
起承転結、の「転」や「結」に、
笑いの要素(それは時には驚きだったり、
空白の間だったりするのだが)を入れたくなるわけだ。

良い意味で裏切りたい、そんなことを考えて
にじぞう花火のイメージを取り入れた。

ドーン!

夏の風物詩!この季節に見るとまた一興ではあるな。
そういえば僕の中でも「花火」には
子供のころからの、驚きや楽しさや幸せなイメージがある。
そのせいだろうか。


続く



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