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にじぞう と ニック・スミス
2006.10.27


 


第15回

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このコラムを書くにあたって、
今日は少しじっくり、にじぞうアニメを
繰り返し見てみました。

うん、良い気分転換!
みなさまも是非ぼんやり試してみてくださいね。

実のところ、作り終えたものを
何度も見返すことはあまり無いので、
にじぞうが特別な作品だということもあるけれど、
改めて、不思議な楽しい時間でした。

自分で作ったものを見ながら、
面白いと言うか、照れると言うか・・・
ははーんと納得したり、未だに意外な発見もありますねー。

強く感じるのは、やっぱり
良くも悪くも、無意識で作っている部分が
とても多いと言うこと。
幾何学模様のアニメは、
以前にも書いたけど、スケッチブックで
遊んでいる時の手癖のようなモノに近い。

にじぞうアニメの場合、これはもちろん、
「意識」した「無意識」で
そこからうまく子供の無邪気さに繋がっていくのでは?
と思っていたのだが、作りながら
全く本気の無意識になっていたみたいで・・笑。

林さんが
「子供の無邪気さを持った表現は、
多くの人を幸せに出来るはずだと思い、
子供ならではの、魂が全開している状態を絵で表現」
と、おっしゃっていたが、
そのコアな部分に対する僕なりの表現が、
「無意識」だったということだ。

この「無意識」の代表選手が、身近な例だと
「誰かとの電話中に手持ち無沙汰に描いた落書き」

だと思うのだが、不思議なことに、こんな時、
意味のない変なものを描いたりしませんか?
みんなはどうなのだろう・・・?
(試してみて下さいね)

僕はシンプルな円が膨大に増えていく細胞分裂みたいなのや、
幾何学模様のパターンなどを描いてしまうのですが、
これって一番多くの人がやるパターンの様な気がします。
そして、それがまさに僕の映像の十八番の1つ、
幾何学模様のアニメ!に繋がる訳です。

うーむ、本来とてもシンプルで直感に頼った
モノ作りですね。
集中力と直感と無意識、この3本柱かな、
なんてことをぼんやり考えてみました。
「無意識」・・次回、もう少し掘り下げてみます。

続く



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