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にじぞう と ニック・スミス
2006.6.30


 


第3回

前回、もやもやがスルリと抜け落ちる瞬間
について書いたが、少し補足しようと思う。

もやもやとするその時間、
一番近くで僕を支えてくれているもの
そんなものを言葉にするなら、音楽はまさにそうだろう。

作業中は、意識と無意識が行ったり来たり、
いわば孤独な時間である。

人は孤独だ、というのは使い古された言葉だが、
それに気が付くことは非常に重要だし、事実である。
だが、孤独な作業部屋に音楽がある限り
それは正確ではない。
音楽は、瞬時に人の心を変える魔法を持っていて
そっと励ましたり、こうしたらどうだ?と
囁きかけたりするのだ!

音を楽しむ、と書いて「音楽」、
これは素晴らしい言葉だと思う。
心臓の鼓動、車の走る音、猫の鳴き声、
そんなものも音楽と言えるのではないか。
心に入ってきて琴線に触れる。
それはまるで何かのスイッチの様だ。

「そんな音楽を視覚化できるなら」と、
それは傲慢な話ではあるが、
祈るような気持ちでそんなことを考える。

にじぞうのメッセージも、
素敵な音楽と共にやって来た。
メッセージは音楽に乗り、人々の心に浸透する。
そんな場面を想像していると
物凄くわくわくしてくるのだ。

続く

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